HIP
HIP Hot Isostatic Pressing(熱間等方加圧法)
HIPを利用すると色々な新製品が生まれます。
HIPは、アルゴンガスなどの不活性ガスを圧力媒体とし、高圧力、高温度の中でそれらの相乗効果を利用して、物体を処理する方法です。
HIPの目的
1.粉体の加圧焼結
高速度工具鋼、スーパーアロイ、耐熱合金、セラミックスなど通常法で焼結が困難な材料も成形焼結が可能で大型のものでも微細な結晶組織、均一で高密度な製品が得られます。
2.仮焼結体の高密度化
通常焼結品の相対密度を100%に近い状態にすることができます。
3.鋳造品・焼結品の内部欠陥除去
内部空孔やクラックなどの消滅に威力を発揮します。
・Ti-Al合金などの精密鋳造品 ・スーパーアロイ ・超硬合金 ・セラミックスなど
4.疲労、クリープ損傷部品の再生
・タービンブレードなどの疲労 ・クリープなどによる組織変化 ・粒界キャビティーなど
5.拡散接合・複合材の製作
金属とセラミックスなど異種材、異種金属などの接合が可能で、接合部は母材と同様の機械的特性が得られます。複合材の製作などに広く利用されています。
・核燃料部品 ・宇宙航空機部品 ・ロー付が困難な部品の接合など
HIP製品の特長
1.大型・複雑形状・等方性微細組織の製品が製造可能
・粉末の特性を利用し大型・複雑形状品が製造できます。
・偏析がないので均質で等方性微細組織の製品ができます。
2.同種・異種の材質を拡散接合により複合製品に製造可能
・ひとつの材質では得ることのできない複数の特性をもつ製品ができます。
(耐摩耗性と靭性、耐食性と強度などを同時に兼ね備えた製品)
3.内部欠陥の大幅改善により、極めて対信頼性の高い製品が製造可能
・鋳造品のポロシティー除去、焼結品の相対密度向上、溶接品の欠陥除去ができます。
HIP処理の適用例
■ HIP鋼材
粉末ハイスや高C−高Cr工具鋼では炭化物を均一かつ、微細に分布させ、靭性向上
■ 圧延ロール(複合製品)
異種の材質接合の複合体SCM440+ DEX80製品で摩耗、耐久性の向上
■ コンダクターロール(複合製品)
異種の材質接合の複合体、SUS304+超合金製品で耐久性向上
■ スーパーカッター
高寿命用高合金粉末の形状成形が可能になりランニングコスト向上
受託処理
■ 内部欠陥の除去■ タービンブレード(鋳造品)■ バルブ(鋳造品)


